2025.10.19
【税理士解説】相続税のクレジットカード納付の手順とメリット・デメリット


「相続税をクレジットカードで納付するにはどうすればいいの?」
「相続税はクレジットカードで納付したほうがお得なの?」
多額になることが多い相続税ですが、実はクレジットカードで納付することが可能です。
利便性が高い一方で、納付手順やメリット・デメリット、事前に知っておくべき注意点もあります。
この記事では、相続税をクレジットカードで納付する手順、メリット・デメリット、そして賢く活用するためのポイントを、税理士法人シーガルが分かりやすく解説します。
相続税のクレジットカード納付の手順
相続税をクレジットカード納付する手続きの流れは次の通りです。
まずは「国税クレジットカードお支払いサイト」にアクセスし「納付手続き後のカードの変更、支払回数の変更」を確認し、✅します。

次に、「納付手続き時の注意事項」を確認し、✅します。
✅できたら、「同意して次へ進む」を押してください。

次に、「納付情報入力」を入力します。
入力する内容は、税理士から渡された「相続税の納付書」に記載された通りに入力しましょう。

「クレジットカード情報」に相続税の納税に使用するクレジットカード情報を入力し、「納付内容確認」を押します。

最後に、これまで入力した内容を確認し、問題なければ「納付手続き実行」を押すことで相続税のクレジットカード納付は完了です。
お疲れさまでした。

クレジットカード納付のメリット
メリット1. 24時間いつでも納付可能
クレジットカード納付の最大の魅力は、パソコンやスマホでいつもで相続税が納付できることです。
銀行振込の場合には平日に銀行に行く必要があるため、サラリーマンの方などはクレジットカード納付が便利なのではないでしょうか。
メリット2. ポイントやマイルが貯まる
相続税は高額になるケースが多く、クレジットカードで納付することで、多額のポイントやマイルを獲得できる可能性があります。
例えば、納付額が500万円で、還元率が1%のクレジットカードの場合、50,000円相当のポイントを獲得できることになります。
メリット3. クレジットカード決済修行ができる
クレジットカードの「決済修行」とは、特定のクレジットカードを集中的に利用することで、上位カードへのランクアップや年会費無料などの特典を得るための活動です。
相続税をクレジットカード納付することで、決済修行を行うことができます。
メリット4. 支払いの「猶予」と資金繰り
相続税の納付期限内にクレジットカード納付の手続きを完了すれば、国への納付は期限内に完了したことになります。
しかし、実際のクレジットカードの口座引落しは翌月以降になるため、一時的な資金繰りに猶予が生まれます。
また、クレジットカードでは分割払いやリボ払いも行うことが可能です。
クレジットカード納付のデメリット
デメリット1. 決済手数料が発生する
クレジットカード納付では、納付金額に応じて「決済手数料(納付手数料)」が利用者負担で発生します。
例えば、納付額500万円の場合、決済手数料は49,500円になります。(具体的な金額はサイトで確認できます)
この手数料が、クレジットカードで得られるポイント還元額を上回ってしまうと、ポイントだけを重視するのであれば損をしてしまうことになります。

デメリット2. 領収書が発行されない
クレジットカード納付の場合、領収書は発行されません。
領収書が必要な場合は、金融機関や税務署窓口で現金納付を行う必要があります。
領収書がなくても、サイトの決済履歴やクレジットカード会社の利用明細で納付の確認は可能です。
デメリット3. 利用限度額の確認
相続税をクレジットカードで納付できる上限額は、決済手数料を含めて1,000万円までと定められています。
納付額が1,000万円を超える場合には、何回かに分けて納付手続きを行うなどの対応が必要です。
また、この上限額に加えて、ご自身が利用されているクレジットカードの利用限度額の範囲内である必要がありますので、高額な相続税を納付する際は事前にクレジットカードの利用限度額の確認が必要です。
デメリット4. 家族カードで納税する場合
家族カードで相続税を納付した場合には、納税義務者の口座ではなく、カード契約者の口座から税額が引き落とされてしまいます。
たとえ家族であっても、納税義務者以外の方が相続税を負担することになる場合には、「贈与」となり贈与税が発生する可能性がありますので注意が必要です。
家族カードでの相続税の納税は推奨しませんが、どうしても家族カードで相続税を納付する場合には、納税額と同額をカード契約者の口座に送金し、納税義務者が資金負担していることを明確化することで、贈与とみなされないような対策を行いましょう。
相続税を賢くクレジットカード納付するための判断基準
優先すべきことが何かを考える
相続税をクレジットカード納付すべきか、銀行納付にするかの判断は「何を優先するか」によって分かれます。
「24時間どこでも納税できる手軽さ」や「資金繰りの猶予」、「決済修行」を優先する場合には、相続税はクレジットカードで納付するのがおすすめです。
「24時間どこでも納税できる手軽さ」や「資金繰りの猶予」、「決済修行」を優先しない場合には、「ポイント還元率」と「決済手数料」を比較して判断しましょう。
決済手数料とポイント還元率の比較
納付税額が1万円単位できれいな数字だったときは手数料率が0.99%となりますので、ポイント還元率が1%以上ならクレジットカードで納付することがお得になります。
ただし、納付金額が少額であったり中途半端な金額である場合は、0.99%よりも手数料率が高くなります。
例えば、納付金額が1万円未満の場合は現金で支払ったほうがお得です。
相続税に関するお悩みは税理士法人シーガルへ
税理士法人シーガルは、相続税の計算から申告、そして納付に関するアドバイスまで、トータルサポートを提供しております。茅ヶ崎エリアの相続にも強い実績がございます。
相続税の申告・納付に関するご相談は、ぜひ税理士法人シーガルへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者

税理士法人シーガル
代表社員/
税理士・公認会計士
中込 政博
あずさ監査法人・辻本郷税理士法人を経て、税理士法人シーガルを設立。
難しく感じやすい相続の専門用語もわかりやすくご説明しますので、初めての相続の方もご安心ください!

税理士法人シーガル
代表社員/
税理士・行政書士
遠藤 大樹
医療専門会計事務所・税理士法人山田&パートナーズを経て、税理士法人シーガルを設立。
シーガルでは年間60件の相続税申告実績がありますので、相続に不慣れな方へも丁寧にサポートします!
